第2事業部次長 近池洋一さんについて

大学では機械工学課で3足歩行ロボットの動的制御の研究をし、修士課程卒業後1990年にS社に入社しました。
最初の10年間は卓上型ロボットの企画から設計・商品化・サービスまでの一連の業務に従事しておりました。

その間企画の上流であるマーケティングに興味を持ち、次の8年間は国内・海外顧客向け小型液晶のセールス&マーケティングに携わりました。

その後、特命での製販オペレーションの業務移管をプロジェクトリーダーを3年間遂行した後、営業部門の教育プログラムプロジェクトの立上・実行とカウンセリングを5年間行いました。

次のキャリアとして今までの経験が活かせ、知らない分野に挑戦できる所を探し、2016年新日産ダイヤモンド工業に入社しました。

新日産ダイヤモンド工業はどんな会社?

焼結とポリイミドの技術を持ったユニークな会社です。一見全自動化のハイテク工場を連想しそうですが、実際は人の熟練技術をベースに生産している会社です。

熟練技術は専門性が高い技術と複数の業務を時間内にこなす能力の両方を要求されます。

また生産のみでなく、生産計画も熟練技を駆使しております。出荷に関しては顧客のわがままな要求も魔法のようなやり方で答える技を持っております(実現できない時もありますが)。

従業員は優しいけれども個性的な人が多く、多様性がある会社です。

入社当時に直面した困難や壁などありましたか?

紙文書とFAXでの情報受配信が中心であり、外出等職場を離れると仕事ができない状況がきつかったです。

また同じ情報が複数箇所でそれぞれ管理されており、同じ情報が箇所により異なることもありました。

その対策として時間をかけ、FAXからメールへの移行、文書の電子化、情報の一元管理を行いました。

また現場へのダブレット導入を行い、情報の共有化・記載を進めております。

これにより外出先や自宅での情報入手・格納ができるようになりました。現場とのチャットやり取りも進行中です。

どんな仕事をしているの?

事業部長の補佐役として、経営管理、品質管理、生産管理、受発注管理等管理業務を行っております。

また直近の課題として、顧客の声を直接聞き、回答をすることによる顧客との距離を近づけるべく、営業管理である顧客案件管理、需要計画管理、広告宣伝等の立上を現在行っております。

チーム管理をする上で大切にしている事

個性的で多様性のある仲間にチームとしてのモチベーションを上げる為には、それぞれの強みと弱みを認知し、総合力のアップを指すようにしております。また、仕事をお願いするときには相手の納得感をできるだけ得られる様配慮することを心がけております。

言うは易く、行うは難しですが、忍耐強く遂行あるのみです。

今後の目標について

現場が主体的に計画立案・実行・振返り・改善が進められる様になる為の人財育成と仕組みつくりが目標になります。

個人商店からチームでの対応への脱却を図るべく、情報の共有化とそれを実施する仕組み化も不可欠です。

また対外ネットワークを広げ、多くのコラボレーションができる様になることを進めていきたいです。

課題は少なくないですが、地道に着実に進めていきます。

新しく会社に来る後輩へのメッセージ

私の仕事は事業計画の作成のほか、製造部門の生産管理や品質管理です。

生産管理・品質管理の難しいところは、社内のいろいろな部署の意見を聴きながら、いまある資源(設備や人員など)を活用して、如何にしてより良い製品をつくり上げていくかということです。もちろん資源が不足しているときには、設備投資も積極的に行います。

このようにしてより良い製品をつくっていくためには、周到な準備とチームワークが大切です。しかしそんな苦労も、お客様から感謝の声をいただくと、いっぺんに吹き飛んでしまいます。

それと日々の小さな成功を体感できたときや、思いもしなかった成果が上がったとき、チームワークで難局を乗り越えたときには、ぞくぞくするようなやりがいを感じます。

当社の製品は、宝飾・ガラス工芸から工場設備や工具だけでなく、航空宇宙の分野まで幅広い分野に使われています。またこの変化する世の中で、それまで思いもしなかった分野や新しい用途で使われる大きな可能性も秘めています。

特にチャレンジ精神旺盛の方には、とても面白い会社だと思っています。