新日産ダイヤモンド工業はどんな会社?

当社の事を振り返る前に、そもそも会社とは何を指しているかと言うと、形式的にだけ言えば「法人登記をした」だけの事ですが、そこには人が集まり、お客様が集まり、製品やサービスが出来て、何かの役に立っている、という構造があります。そして会社に関係している人達の周りには別のお客様や、それぞれの家族がいます。つまり会社とは単純にお金を稼ぐだけでなく、一番の要素は人と人が繋がるコミュニティに違いないと私は思っています。人と人が繋がると、嫌な気持ちが起きる事もあれば、幸せに何かを感じる時もあるでしょう。私はそう考えた時に、新日産ダイヤモンド工業は関わる人達全てにとっての成長の場であり、幸せを感じることが出来る場でありたいと考えていて、その為に社内でのコミニケーションや個人を尊重する姿勢についてとてもよく考えています。当社はおそらく他者に比べて意見が互いに主張しやすく、隠し事が無く、問題解決能力が高い会社であり、個人が揃っていると考えています。

これからの製造業について

デジタルトランスフォーメーションと呼ばれるようになって10年ぐらい経ちますが、製造業もAIやIOTなどのテクノロジーを核として大きな変革・挑戦が求められています。当社ではAIやIOTを作る直接的な製造では無いですが、それらを必要とする製造業様へ、製品をより高品質にする為の部品や商品を供給しています。元々当社が作っていた製品が他の企業では製造していない独自のものがあったり、セプラなどですね。これらの技術がIOTの時代に再注目を集めているといった現状があります。IOTの時代になれば市場にリリースされる製品は基本的な機能だけを付けたベーシックなモデルが販売され、後からオプションで機能を追加したりなどが出てくると思います。これはEV自動車のテスラが行っている戦略の一つですが、その時求められるのは高品質(オプション機能をつけた時に部品として問題無く動作する各耐性が必要)であったり単価が高すぎないこと(高すぎた場合、このビジネスモデル自体が破綻する為)が条件ですが、当社のセプラなどはこのような要素をクリアしている商品であり、当社の様々な商品はこれからのAIやIOTに非常にマッチしていると考えています。

どんな仕事をしているの?

代表の仕事は会社によって変わってきます。私の場合は、部門責任者や役員・取締役が決めた方針に対して、それを最終的にどうするか、GOサインを出すかどうかなどを判断します。他の従業員と大きく違うのは意思決定した事に対して責任が発生するかどうかです。私が意思決定した事で会社に損害が出た場合、私はその責任を取る必要があります。なので過去の経験やこれからの未来を考えて何が最善なのか出来るだけデータを収集し、最終的には私自身の直感で決める場合もあります。非常にストレスフルな仕事ではありますが、それが充実感に繋がっているのも事実です。

代表と他の従業員の違いとは?

上で頂いた質問とも同じになってしまいますが、意思決定をする事に責任が伴うことです。それはある意味代表と言う立場上当たり前の事かもしれません。私が意思決定をミスしてしまえば場合によっては従業員の家族ともども路頭に迷う事もあり得るのですから。私の仕事は責任を持つことが、他の従業員との一番の違いでは無いでしょうか。

今後の目標について

経営において目標、つまりビジョンを持つことが何より大切だと私は考えています。私が入社した当時は石材ブレードを扱う企業競争は熾烈を極めていましたが、バブル崩壊後、多くの石材ブレードを扱う会社は倒産していきましたが当社は残りました。その時に会社全体で考えていた事は石材ブレード以外の製品も市場に認知してもらい、コンピューターの時代がくるこれからに備えて新しい製品を沢山作り、販売していく事でした。結果私達はバブル崩壊後も生き残ることが出来、今は半導体やスマートフォンなどのデバイスなどに利用されるセプラやポリモンドなどといった製品を市場に認知させる事に成功しました。なので私はこれからの時代を生き抜く為に新しいビジョンを作り、それを社員全員に伝える事が大切だと考えています。

新しく会社に来る後輩へのメッセージ

新しい社員が入るたびに、毎回気持ちがワクワクします。彼らがどんな風に成長して、どのような仕事をしていくのか。ある意味でそれは自分の子供を見る感覚に近いかもしれません。会社に入れば家族と同じくらい長い時間、彼ら人生の中で一緒に過ごしていくのですから、そう思うのはある意味、私にとっては当然かもしれません。時間と共に時代も変化し、産業も変わって、もちろん私達も変わっていくでしょうが、共に困難を乗り越え、共に成長出来ればと願っています。