MESSAGE FROM THE PRESIDENT
代表挨拶
私達の使命は高い技術力で社会を快適にする事。
およそ150年前に第1次産業革命が起こり、綿織物の生産過程における様々な技術革新が起きました。その後製鉄業が成長し
19世紀後半には第2次産業革命が起こり、鉄鋼、機械、造船などの重工業が更なる発展をしました。そして20世紀後半には
コンピューターを主軸とした第3次産業革命が起こりました。
いま進行しているIoTは、モノとコンピューターを連携して新たな価値を創出するものです。
それはまた、経済、政治、教育を大きく変えるポテンシャルを持っています。
私たち新日産ダイヤモンド工業は、宇宙開発に用いられるロケットの部品や、スマートフォン・パソコンに組み込まれる
半導体部品の加工工具などを製造しています。
戦後の技術革新のなかで、日本は政治、経済、教育ともに豊かになりました。しかしその反面、多くの課題を残しています。
たとえば技術大国である日本の製品は、海外からのニーズはあるものの、不景気や円高によって事業者数・従業員数が
大幅に減少しています。
また人口減少により人材確保が難しくなっており、人工知能に始まる新しいコンピューター技術において
日本は米国・中国に大きく遅れをとっています。
人工知能は複雑な製造工程を必要としないため、米国や中国にとって非常に有利なものでした。
しかしモノとコンピューターを連携させるIoTの登場によって、日本のモノづくりの優秀さが再認識されています。
当社は日本のモノづくりの優秀さを世界にアピールする、そのお手伝いをしたいと願っています。それがひいては
社会を快適にすることにつながると信じています。
もちろん環境にも配慮しなければいけない
製造業はただ闇雲にモノを作れば良い、というものではありません。
過去には石炭による大気汚染、ばい煙による光化学スモッグ、重金属による土壌汚染など企業の責任が大きな社会問題になりました。
いまは以前にも増して、環境保全に対する要求が強くなっています。
出来る事でなく、出来ない事をやらなければいけない
当社は一企業であるとともに、地球の一員です。社会を快適にすることと同じくらい、いやそれ以上に大切な使命があります。それは環境に対する配慮です。この地球は私たちが何をしても良いというものではありません。次の世代に受け継いでいかなければなりません。
企業に限らず一般の人たちも、石油や電気といった資源に対して高い省エネ意識を持って真剣に取り組みます。その理由のひとつは石油や電気が有償だということと無関係ではないと思います。もしこれらが無償で手に入ったら、これほど意識されたでしょうか。例えば空気は無償です。水は無償ではありませんが、石油・電気に比べてとても安い資源です。この空気・水に対して、私たちは石油・電気ほど真剣に取り組んでいるでしょうか。しかし空気・水は、石油・電気以上に大事な資源です。石油・電気がなくても人は生きられますが、空気・水なしで生きていくことはできません。環境に対する意識とコスト意識は、必ずしも一致しません。環境に対する配慮は企業にとって非常に難しい課題ですが、避けて通ることはできないと考えています。
グローバル時代を生き抜く為に必要な事
20世紀に製造工程や物流の仕組みは大きく変化しました。そして21世紀はより大きな変化が起きていくことでしょう。
多くの人は変化に対して消極的です。それは個人の内面的なもの、思想や価値観だけでなく、インフラなどもそれまで慣れ親しんだものを使い勝ちです。しかし良い悪いは別にして、確実に変化は起きています。それに乗り遅れることは、企業にとって致命的な敗北を招きかねません。
いま世の中で何が起こっているのか、企業は常にアンテナを高くしていなければなりません。
モノづくり大国日本の強み
当社は市場のニーズや時代の流れに合わせて、会社の方針や目標を変えてきました。
しかしモノづくりのプロとして終始一貫、職人気質を失ってはいけないと考えています。
職人の価値は製品にあります。お客様に製品を使っていただき、どれだけ満足を得られるか。その大きさが企業の価値にもなります。ごまかしは効きません。その意味で製品は正直であり、とても怖いものでもあります。
日本には「お天道様が見ている」という言葉があります。誰から見られなくても、手を抜かずに誠実にモノを作り続ける。その心が日本のモノづくりの特徴だと思います。
当社の歴史を振り返って、これからの未来を考える
当社は昭和38年にダイヤモンド工具の専門メーカーとして会社を川崎に立ち上げたのが原点です。そこから過去を振り返り、未来に何を残せるかを考えています。
当社は昭和38年にダイヤモンド工具の専門メーカーとして、川崎で創業しました。いま過去を振り返り
未来に何を残せるかを考えています。
当社の強みは50年に亘り、当社製品をお使いいただいたお客様をはじめ、多くのお取引先様の
ご贔屓を得られたことです。良い製品は私たちの力だけでは、生み出すことができません。
お客様としっかりと向き合い、いろいろなご意見・ご要望をお聴きすることによって
様々な新製品が生み出され、時代の変化に対応することもできました。
これからも変わることなく時代のニーズをしっかりと捉え
お客様の笑顔を思い浮かべつつ、満足いただける製品を作り続けていく所存です。